注文住宅の家がある程度できてきて、さて!今から内装のクロス工事!
というタイミングでお客様からよく言われる一言があります。
家がどんどんできてきて、工事現場を見てたらコンセントを追加したくなったんですけど…
これ、本当に多いんです。
打ち合わせの段階ではあくまで図面だけを見ながらの検討…
しっかり打ち合わせしてるとはいえ、具体的なイメージもわからないのに決めてくださいなんて確かに難しい話です。
いざ出来てきた家を見るとやっぱり増やしたくなるんですよね。
しかし、施工会社によったらもう工事着工しているので無理ですと言われることも少なくありません。
まだ着工して間もないのに本当に無理なの?
めんどくさいから言ってるだけじゃない?
こんな風に思う方はたくさんいるのではないでしょうか?
今回はそんなコンセント・スイッチ関係、本当はいつまで変更可能なのかを解説していきたいと思います。
本当はいつまで変更可能?
いつまでなら変更可能なのかと言われれば、お金と時間さえかければ家が完成してからでも可能です。
なので、今回はあくまで家を痛めつける事なく、尚且つ無駄なお金をかけずに変更できるタイミングの話をします。
電気の配線工事が入るタイミングはとても早く、家が上棟してから家の中に雨が入らないようになればすぐ配線工事が始まります。
そして配線工事でコンセントボックスが設置された後に断熱材が充填され、PBボードが貼られます。
よく追加したいと依頼されるタイミングは、このPBボードが貼られた後なんですよね。
なぜなら、PBボードを貼ると一気に家の内装が出来た気がして、実際の生活イメージが想像しやすくなるからなんです。
しかしこのタイミングでの位置変更は少し手遅れで、ボードが貼られてからの変更となると一度貼ったボードをめくる必要があります。
つまり、家を痛めつけず変更できるタイミングはPBボードを貼る前なんです。
外壁に接する面に限っては断熱材の充填が必要なので、断熱材を充填する前でなければなりません。
よくネットには、「PBボードを貼るまでは大丈夫」とだけ書かれていますが、意外と断熱材には触れられていないのでしっかり解説していきたいと思います。
断熱材とコンセント・スイッチの関係
最近の家は断熱性に優れています。
断熱材に隙間があればある程断熱性能は下がってしまう為、断熱材はコンセントボックスの周りまでびっしり詰まっています。
断熱材を充填してしまってからコンセントを追加するとなると、一度充填した断熱材をめくらないと駄目ですよね。
さらに断熱材が吹き付け断熱の場合は、こびりついている吹き付け断熱にカッターを入れて撤去していく必要があるため尚更大変です。
そして再びコンセント周りにしっかり断熱材を充填しなければならないので、追加料金を請求してくる会社も中にはあるでしょう。
つまり、外壁に接する面のコンセント変更時期は断熱材充填前ということになります。
じゃあ、まだ家が上棟していなければ変更はできるの?
そのタイミングであれば、まだ配線工事は始まっていません。
かなり念押ししてお願いすれば変更可能かも知れませんね。
トラブル回避のためにも、スイッチボックスがついた段階で間違いがないかもふまえた現場確認をさせてもらう事をお勧めします。
打ち合わせの段階から事前にお願いしておきましょう。
会社ごとに違う決定時期
電気関係の最終決定時期は、会社によって違います。
大手のハウスメーカーになると、かなり早い計画段階で最終決定することになるでしょう。
そしてそのような会社は大体、工事が進んでからの変更は認めてくれません。
本気を出せばいつでも変更できるのに出来ませんと言われるのは、その変更を了承してしまえばどこまでもキリがなく、工程に余裕が無くなってくるから。
追加料金が発生したり工程が遅れると、なんとなく施工会社との関係性もこじれていきますよね。
そうならない為にも、大手ハウスメーカーになるほどルールがしっかり定められています。
一方、工務店の場合は細かいルールがない為、本当のギリギリでも変更してくれる可能性があります。
いずれにせよ会社によっての決まりは違います。
施工会社との良好な関係を保つ為にも、本当に最終変更できるのはいつまでなのかをしっかり事前確認しておく事がトラブル回避に繋がりますよ!
まとめ
工事が始まるとものすごいスピードで家ができていき、コンセント・スイッチの位置はどれだけ検討しても後悔する点が必ず出てきます。
そうならない為にも、以下の2つのポイントだけでも押さえておいてください。
・本当の最終変更はいつまでなら可能か、担当者に事前確認をしておく。
・コンセントボックスが付いた段階で現場確認をさせてもらう。
住み始めてから後悔のないよう、コンセント・スイッチ関係は現場の確認をしながらしっかり検討しましょうね!