吹き抜けってすごくおしゃれ!
新居には絶対吹き抜けを作りたいなぁ。
吹き抜けは誰しも一度は憧れますよね。
しかし、吹き抜けを間違えた位置につけてしまうとせっかくの断熱性能が無駄になることもあります。
いくらおしゃれでも、どこにでも付けていいわけではないんです!
今回は、そんなやめた方がいい吹き抜けの位置について解説していきます。
階段と繋がっていない
言葉ではわかりにくいので下の図面を見てください。
階段とは繋がらず、別の場所に吹き抜けがあるパターンですね。
吹き抜けの上はフリースペースになっていて、そこからリビングを覗けるような形になっています。
この間取り、高気密高断熱の家で計画してる人は特に要注意です!
まずは空気の流れについて考えましょう。
冷たい空気は下へ、暖かい空気は上に行きますよね。
なので、暖房をつけると暖かい空気は吹き抜けから上にあがります。
上にあがった空気は二階フリースペースの天井で止まります。
すると暖房もつけていない二階の冷たい空気はどこから降りていくでしょうか?
そう、階段です!
吹き抜けと階段を別にしてしまう事で家の中で空気を回転させてしまうのです。
一階の暖かい空気は吹き抜けから全て上にあがり、二階の冷たい空気が階段から降りてきて、とても寒いリビングになってしまいますよね。
高気密高断熱の家は隙間がないので空気の逃げ道がなく、この現象に拍車をかけてしまうので要注意という訳です。
もしどうしても吹き抜けを作りたくてこのような間取りになる場合は、吹き抜け上は手摺ではなく壁にして覆ってしまいましょう。
キッチン・ダイニングの上
信じがたい話ですが、理由もなしにわざわざダイニングやキッチンの上を吹き抜けにしてくるハウスメーカーの設計士はよくいます。
そんな図面を持って相談にくる方を何度も見てきましたが、知識のある設計士であればそんなことをしないので注意してください。
キッチン
いくら換気扇をつけてると言えど、キッチンに吹き抜けを作ると料理の匂いがどんどん上にあがっていきますね。
家中美味しい匂いになってしまってもいいなら…ですけどそんな人はいません。
やめておきましょう。
ダイニング
吹き抜けにするメリットは採光の確保です。
光の当たる場所に食べ物を置いておくのはあまり衛生的とは言えません。
また、ダイニングは食事を楽しむ場所であって開放感に重きを置く場所ではありません。
ダイニングを吹き抜けにするメリットがあまり考えられないのでやめておいた方がいいでしょう。
玄関
玄関は家にとっての顔なので、吹き抜けを作ってインパクトを持たせるのも一つの手法。
けど、それは家の大きさに余裕がある時に限ります。
あくまで私の意見にはなりますが、家を大きくできないのに玄関に吹き抜けを作るのはただただ勿体ないです。
吹き抜けにしても金額が安くなるわけでもないですしね。
会社によっては床の1/2の値段になる場合もありますが、吹き抜けを施工面積に含めている会社は多いです。
理由はまた別の記事で紹介しますね。
何にせよ、家にいる時に1番長く過ごす場所はリビングなので、せっかく吹き抜けを作るならまずは玄関ではなくリビングです。
そして家の大きさに余裕があるなら、玄関にも吹き抜けを作るといいでしょう。
また、玄関は外部に接する土間があるので断熱性能が一番低い場所です。
もし家の断熱のことも考えるのであれば玄関に吹き抜けはしない方がベターですね。
まとめ
あなたの今検討している吹き抜けは、このようなことがしっかり考えられていましたか?
・吹き抜けと階段は同じ位置にあるべき
・ダイニング、キッチンの吹き抜けは要注意
・玄関の吹き抜けは広さに余裕がある時だけ
もし少しでも不安要素があればすぐに担当者さんに相談してみてくださいね。
快適でおしゃれな吹き抜けライフを送れますように!