新築の見積もりをもらったら思ったよりコストオーバーしていた!
コストカットしたいけど、値段を落とすためには何が効果的なんだろう?
初めての注文住宅はみなさん何もわからないものです。
たくさん希望を詰めてしまって予算をオーバーしてしまうことは、誰しもが一度は通る道ではないでしょうか?
でも安心してください!
注文住宅は少しずつ色んな項目が積み重なって高くなるのです。
しっかり考えて、可能なところからコストカットしていきましょう。
今回は、コストダウンしやすい項目ごとに詳しく解説していきます!
家の大きさ
一番大きくコストダウンしやすい項目は間違いなく家の大きさでしょう。
「坪単価」という言葉を聞いたことはありますか?
坪単価とは、1坪に対していくら値段がかかっているのかを表す言葉です。
1坪…3.306㎡
わかりやすく言えば、畳2帖分の広さのこと。
ハウスメーカー・工務店にもよりますが、坪単価の目安は次の通りです。
安ければ坪単価60万円~
一般的な坪単価75万円~
高ければ坪単価100万円~
つまり2帖分建物の大きさを小さくするだけで60~100万円の減額が見込めるのです!
もしあなたが今検討している家を小さくできる余裕があるのならば、一番に検討するべき点と言えるでしょう。
キッチン
オプションの多いキッチンはかなり値段が上がってしまう原因となります。
・キッチンのグレードを一つ下げる
・キッチンの天板は大理石ではなくステンレスにする
・水栓は一般的なものにする
・換気扇は中程度のものにし、ハイグレードにしない
・IHコンロにする場合は見積もりに含まず、自分でネット購入する
この5点だけでもかなり値段が変わるでしょう。
IHコンロは、メーカーの見積もりに入れると30万程度の見積もりが入ってきます。
しかしネットで見てみると10万円程度で市場に出回っているのです。
コンロは簡単に取り付けができるので、自信のある方は自分でネット購入することをお勧めします。
ユニットバス
ユニットバスは、キッチンと同じくグレードでかなり値段が違います。
グレードを一つ下げるだけでもかなり変わりますよ!
また、キッチンに比べてオプションの数は少ないですが価格の上がる要因として次の物が挙げられます。
・ドアの種類(折れ戸<開き戸<引き戸)
・ジェットバス
・浴槽の種類(FRP<人造大理石)
・浴室暖房乾燥機
本当に必要でないものはなくしていき、どんどんコストダウンしていきましょう。
サッシ(窓)
窓の種類でかなり値段が変わります。
今人気のオール樹脂サッシはアルミサッシの2倍、アルミ樹脂複合サッシの1.5倍程度します。
以前見積もりをしたおうちは、窓20台で約45万円アップでした。(アルミ樹脂複合サッシ→オール樹脂サッシ)
アルミ樹脂複合サッシでも昔のアルミサッシに比べるとかなり性能がよく、十分ハイグレードです。
本当にオール樹脂サッシにする必要があるのかしっかり考えて、可能であればコストカットしていきましょう。
外壁
外壁の種類によってもコストは違います。
現在よく使用されている外壁は次の通りです。
・窯業系サイディング
・金属サイディング
・サイディング+吹き付け塗装
・サイディング+塗り壁
・タイル
ハウスメーカーのオリジナル商品を除いて比較すると、この一覧の下に行けば行くほど価格は高いです。
タイルは窯業系サイディングに比べて3~4倍かかるでしょう。
周りから見えない面は窯業系サイディングの安いグレードにしておく、などでコストダウンが見込めます。
フローリング
フローリングにはたくさん種類があります。
・シート貼りのフローリング(一般的に使用されているフローリング)
・突板貼りのフローリング(表面に薄く木を貼っているフローリング)
・挽板貼りのフローリング(表面に2mm厚の木を貼っているフローリング)
・無垢フローリング(すべて木でできたフローリング)
この一覧の下に行けば行くほど価格は高くなります。
もし今の見積もりがすべて無垢のフローリングになっていたら、寝室などの個室はシート貼りのフローリングにするなどでコストカットしていきましょう。
見た目・足触りに大きく違いがあるので、玄関やリビングなど、家の顔となる場所や一番多く過ごす場所は床材にこだわることをお勧めします。
フローリングの木の種類についてはこちらの記事を参照してください。
インテリア別で学ぶフローリング5種部屋の印象を大きく左右するフローリング。 何となくの好みはわかっているけど、フローリングの材種がわからない方はたくさんいるのではないでし...
壁紙
壁紙にもグレードがあり、「量産クロス」と呼ばれる壁紙を使用することでコストダウンが見込めます。
量産クロスとは一般的にマンションなどによく使用されており、たくさん生産することで価格が抑えられている商品です。
量産クロスで安っぽく見えてしまうのでは?と思われがちですが、アクセントクロス以外の白い壁紙はそこまで目立つものではありません。
実際、家の壁紙って思い出せないですよね。
壁紙は家の大半を占めることになるので、こだわりのあるアクセントクロス以外は量産クロスにするなどの工夫をしてコストダウンしていくのも一つの手法です。
まとめ
人目につかない場所は少しコストカットしてみるなど、メリハリのある家づくりをすることで自分の予算に合った家づくりをすることができます。
初めての注文住宅はついつい全部に力を入れてしまいがちですが、できてしまえば意外と「ここはこだわらなくてもよかったな」なんてことが出てくることもしばしば。
わからなくなったときは担当者さんの意見も取り入れつつ、理想の家づくりを楽しんでくださいね!